おしゃれを楽しむためには欠かせない、日々の洋服の「お手入れ」。シミ抜きの方法や、傷みにくい洗濯の仕方、帽子についた汚れの落とし方など、今さら聞けない素朴な疑問にスタイリストが徹底的にお答え! 今回は、夏の必須アイテム「サンダル」を清潔に保つ方法をわかりやすく解説します。
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読者からの疑問「サンダルの中敷が汚いけど、洗い方が分かりません!」
夏の必須アイテムであるサンダルは、素足で履くことが多いゆえに、中敷の汚れやにおいが気になるところ。読者から、サンダルを清潔に保つ方法に関する多数の疑問が寄せられました。
「お気に入りのレザーサンダルがあるのですが、履きすぎて中敷が黒ずんでいます。きれいにしたいのですが、レザーなのでどう洗ったらいいのか分かりません。脱いだ時に汚いのも気になります」(35歳・会社員)
「休日になると毎日のように履いているラバーサンダル。アクティブシーンでも大活躍していて、そろそろ汚れが気になってきました。ブラシでゴシゴシ擦っても大丈夫ですか?」(28歳・人材系)
そんなお悩みを解決していきます!
鷹取さんの回答「素材によってお手入れ方法は変わります!」
「もちろん、サンダルは自宅で洗えます! ただし、素材によってお手入れ方法が異なるので要注意。素材に合わせたお手入れをしないとサンダルを傷めてしまう可能性があるので、まずは正しい知識を身につけて。今回は、レザーサンダル(本革/合皮)と、ラバーサンダルのお手入れ方法を解説します」(鷹取さん・以下同)
1.レザーサンダルの中敷のお手入れ方法とは?
水に弱いレザー素材のお手入れは、傷まないよう細心の注意を払い、丁寧に行うのがポイント。自宅にあるもので手軽にできる方法と、ひとつ持っておくと便利な専用のクリーニング液をご紹介します。
①自宅にあるものでさっとお手入れする場合
レザーサンダル(本革/合皮)についた汚れは、「中性洗剤」を浸したタオルで拭き取るのがおすすめ。素材へのダメージが少なく、酸性汚れとアルカリ性汚れの両方を落とすことができる中性洗剤は、レザーサンダルのお手入れに最適です。レザーを傷める原因になるので、タオルは水が残らないように固めに絞ることがポイント! 汚れを落とすときは、ゴシゴシ擦らずやさしく拭きとって。
【手順】
① 桶にぬるま湯をはり、中性洗剤を適量入れる
② ①にタオルを浸して固く絞り、汚れが気になる箇所をやさしく拭く
③ 仕上げに、水に浸して固く絞ったタオルで全体を拭きあげる
②頑固な汚れには、専用のクリーニング液に頼る!
頑固な汚れには、専用のクリーニング液に頼るのも手段の一つ。ドイツのブランド「Collonil(コロニル)」の「シャンプーダイレクト」は、レザーやスエード素材にも使える優れもの。「先端にスポンジがついているので、これ1本でお手入れができる使い勝手のよさも魅力です。スタイリストの中でも所持率高めの実力派!」
シャンプーダイレクト¥1540/エス・アイザックス商会(コロニル)
2.ラバーサンダルの中敷のお手入れ方法とは?
ラバーサンダルのお手入れは、「中性洗剤」を入れたぬるま湯に“つけ置き”するのが効果的。つけ置きで汚れをしっかり浮き上がらせることで、頑固な汚れをきれいに落とすことができます。
【手順】
① 桶にぬるま湯をはり、中性洗剤を適量入れる
② ①にラバーサンダルを入れて、30分程度つけ置きをする
③ つけ置き後、汚れが気になる箇所をブラシでやさしく落とす
④ 水でさっと洗い流して、風通しのよい場所で陰干しで乾かす
【NG例】直射日光の当たる場所で干すのは厳禁!
「サンダルの素材を問わず、乾かすときは“陰干し”を徹底して。直射日光の当たる場所で干すと、ひび割れや色褪せの原因になってしまうので注意が必要です」
汚れてしまった後の対処は特に重要! お気に入りのサンダルを長く愛用するためにも、ぜひ実践してみて。
撮影/柳香穂 スタイリスト/鷹取美咲 取材・文/伊佐治里保