各界で活躍する女性に、生理とのつきあい方をインタビューする連載企画。第6回は、多くの人が憧れるライフスタイルを送る福本敦子さんに、生理のこと、自分との向き合い方を聞きました。
無理をしない予定管理で生理に翻弄される日々を卒業
生理の不調の原因を知って集中できない自分を認める
独自のオーガニック美容論やライフスタイルが絶大な人気を誇る、美容コラムニストの福本さん。SNSなどで発信する生理について学び始めたのは、自分の症状に振り回されていると気づいたことがきっかけ。
「気分の落ち込みが激しくて、当時の彼氏に当たってしまうこともしばしば。その中で、20代前半頃に今までの生理の年数を数えたとき、すでに10年がたっていると気づいてハッとしたんです。ベテランなのに、生理について知らなすぎる!って」
生理の仕組みや向き合い方を学ぶなかで、大切にしていたのが「実践」。いいと聞いたもの・ことはすぐに取り入れて自ら見極めた。
「コスメしかり、自分に合っているやり方であることが大切。色々試した結果、自分を知ることに加え、生理のスケジュール管理がいちばん合っていました。この時期にはこういう症状が現れるという自分のクセを知り、体がしんどい時期には大切な予定を入れないなどで、生理に翻弄される日々を卒業できました」
フリーランスになってからは、よりスケジュールを調整するように。
「撮影などの仕事は生理後に入れ、生理中はメールの確認など最低限のことだけします。だるいな、しんどいな、と思いながらやると、仕上がりに現れてしまうので。コンディションがいいときにしっかり頑張ったほうが、効率もクオリティも格段に上がるんですよ。もちろん自分でスケジュールを管理できる職業ばかりではないですし、私も会社員時代は、できないときの自分を認めることから始めました」
生理を把握してコントロールすることは、生活だけでなく、自尊心の向上にもつながると言う。
「昔は生理の不調で仕事がままならない自分を責めていましたが、原因を知ると、できなくて当然なんだと思えた。自分が我慢していると、周りの人に対してイライラしませんか? 私はこんなに頑張ってるのに!って。でも正直、自分にとっていい環境をつくれるのは自分しかいないし、自分に対して持つべき責任だと思うんです。自分で責任を持って行動すると文句が言えないから、そのほうがしっくりくる。頑張っている自分を大切にしたいと思えるし、余裕ができる。痛い、休めない、といった悩み一つひとつではなく、一度、自分の扱い方として生理と向き合ってみてください。きっと、新たな発見があるはず!」
福本さんある日のスケジュール
6:00 | 起床 |
8:30 | 撮影へ |
12:00 | 友人とランチ後 リサーチ、美術館へ |
17:00 | ヨガのレッスンへ |
20:00 | 帰宅、夕食 |
21:00 | お風呂 |
24:00 | 就寝 |
生理の日のマイルール
1. 冷やさない
2. 自分を観察し、受け入れる
3. OFF期ととらえ、無理しない
仕事も食事もメリハリが大事!生理中は我慢も制限もしません
「生理中はゆっくり過ごし、好きなものを食べて、とにかく休みます。普段から自分に合った生理グッズを知っておくことも大切です」
生理の日のお気に入りアイテム
香りで体の状態をラクにするケアもおすすめ
「ザ パブリックオーガニックとのコラボアイテムのハンドリフレッシュナー。ピンクのものはイランイランやアオモジなどの落ち着きのある花の香りで気分を整えフラットに」。ザ パブリック オーガニック 精油ハンドフレッシュナー 福本敦子コラボレーション 限定セット 各30㎖×3種 ¥3300(6/7~コスメキッチン・ビープル各店舗 ウェブストアで先行発売、6/28~一般発売)/コスメキッチン
美容コラムニスト
福本敦子さん
コスメキッチンで14年勤務した後、独立。書籍や商品プロデュース、YouTube、Podcastなどマルチに活躍。近著は『気持ちが上がればそれでいい12星座と星占い by敦子スメ』(CCCメディアハウス)。
撮影/nae. 構成・原文/中西彩乃 イラスト/Kaho Iwaya〈opnner〉 ※BAILA2022年7月号掲載