各界で活躍する女性に、生理とのつきあい方を聞く連載企画。第5回は、YouTubeでいち早く生理にまつわる動画を配信し、現在の“生理ブーム”を牽引したお笑い芸人のバービーさん。「世の中を変えたいわけじゃない」というバービーさんが、発信し続ける理由とは?
必要な情報を得た上で、自分の正解を決めるべき!
生理の知識をアップデートできていないのは、実は30代!?
「昔から月経にまつわる疾患をたくさん抱えていて。治療はしているんですけど、いまだに救急車を呼びたいレベルで痛いし、2〜3日目は吸水ショーツに夜用ナプキン、多い日用のタンポンを併用しても漏れるほどの経血量。生理について学び始めたのは、自分自身の治療が目的でした」
バービーさんが生理について初めて発信したのは2020年2月。「これから生理を迎える君へ『初めての生理』」と題し、ナプキンの基礎知識を伝える動画をYouTubeに投稿した。
「もともとテレビで発信できない分野を攻めたいと考えていて。生理をオープンに語れない風潮が不思議だったから、試しに話してみよう!程度の気持ちでした。反響の大きさもだけど、世間の知識の乏しさにびっくり。“ナプキンの正しいつけ方を初めて知った”というコメントも多く、あらためて情報の少なさを痛感しました」
それからわずか2年で、時代は大きく変化。「生理ブーム」のもと幅広い世代が生理とのつきあい方をアップデートしているなか、30代だけが取り残されていると指摘する。
「パートナーと生理を語りたがらない人も、タンポンを拒絶する人も、30代が最も多い印象です。個人的な考察ですが、旧価値観で育った最後の世代で固定観念が抜けきっていないのに加えて、働き盛りでセルフケアを後回しにしがちな状況が主な要因なのかな、と。社会の流れに翻弄されてばかりいる、しんどい世代ですよね」
Amason Music Presents「バービーとおしんり研究所」では、バービーさんが日々の生活で発見した大小様々な“真理”をシェア。毎日をご機嫌に暮らすためのヒントを探していく。
「“会話を通して出た汗や涙、膿をみんなで共有しながら、エネルギーに変えていこう”がコンセプト。私、世の中を変えたいとは思っていないんですよ。大切だと感じる情報は提供するけど、それがすべての人の正解だとは限らないから。様々な情報を知った上で、自分にとっての正解を見つけられる環境がいちばんの理想だと考えています」
バービーさんある日のスケジュール
8:00 | 起床 |
10:00 | 現場入り 打ち合わせ、 撮影など |
18:00 | 帰宅 |
19:00 | 夕食 |
20:00 | 執筆、企画構成、打ち合わせ、 デザイン制作、下調べなど |
25:00 | 就寝 |
Amazon Music Presents
「バービーとおしんり研究所」
火曜21時30分〜22時
TBSラジオにてO.A.
毎日を気持ちよく、ご機嫌に暮らすためのトークバラエティ番組。リスナーを研究員として、仕事から恋愛、健康などにまつわる真理を語り合う。
生理の日のマイルール
1. 生理グッズを忘れず携帯
2. 自家製ハーブティーを飲む
3. 全身を温める
「生理痛に効く」と聞いたら必ず試します
「経血量が桁違いなため、生理用品を忘れると悲惨なことに……。ハーブティーは植物療法士の森田敦子さんが教えてくれたオリジナルブレンド。パートナーが毎朝、煮出してくれています。温活も日々のルーティンで、そのほかにも症状が軽減すると聞けば片っ端から挑戦。もはや生理に備えるために暮らしていると言っても過言ではありません」
生理の日のお気に入りアイテム
プロデュースした吸水ショーツに大満足!もう手放せません
「昨年『ピーチ・ジョン』とのコラボで発売した吸水ショーツは大のお気に入りで、生理中のマストアイテム。ウエストと足口まわりの締めつけはないのに、フィット感はバツグン。さらに吸水ゾーンが腰まであり、シームレスなど、私の理想をすべてかなえてくれています♡」
※現在は販売を終了しています
お笑い芸人
バービーさん
1984年1月26日生まれ、北海道出身。ワイドショーからバラエティまで幅広い番組に出演するほか、地元の町おこしや下着のプロデュース、ラジオのパーソナリティなど、マルチに活躍。
撮影/花村克彦 取材・原文/中西彩乃 ※BAILA2022年6月号掲載