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【彼ママとの付き合い方】断りづらい!“押しつけ彼ママ”をどうしたらいい?

バイラ読者から集まったエピソードをもとに、クセ強めな彼ママとうまくつきあっていく方法を探る。今回は、頼んでもいないのに不要なものを大量に送ってくる“押しつけ彼ママ”について。性格や言動の原因となっている心理を、公認心理師の大野萌子さんに分析してもらいました。

自分のルールが正しい!【押しつけママ】

自分のルールが正しい!【押しつけママ】

「人のため」は結局「自分のため」! 遠慮ではなく、キッパリ断りましょう
「他人に尽くして支配しようとする行動は、自信のなさからくるもの。自分がやってきたこと、信じてきたことを正当化することが真の目的なんです。よって、『善意を断るのは申し訳ない』と思わなくてOK。あなたのことなどまったく考えていませんから(笑)」(大野さん)

こんなとき、どうすればいい?

彼ママが頼んでもいないのに、不要なものを大量に送ってくる

▶▶「使い切れなかったので、近所の人におすそ分けしました」

「お気づかいなく」と伝えても一向に止まらない!という悲鳴が続出。「このタイプは思い込みが激しく、遠慮程度の抵抗は刺さりません。とはいえ送り返すと角が立つと思うので、理由とともにキッパリ断るのが賢明。たとえば『腐るともったいないので、申し訳ないんですけど、もう送らないでください』とか。言いにくい気持ちもわかりますが、捨て続けるほうが心苦しくないですか?」(大野さん)

今の時代、“近しくて険悪”よりは“希薄で円満”がいい

大前提として、パートナーの親との関係に違和感を感じるのは自然なこと。自分にとっては他人に等しいのに、家族のように大切にしなければいけないわけですから。さらに、子どもが自立しても自分の所有物のように感じている母親は多く、息子のパートナーに対して敵対心を抱く人も少なくありません。  

しかしコロナ禍を経て、状況は大きく変化したように感じます。実家を訪れられない大義名分ができたため、いい意味で、適度な距離をとれるようになった人が多いよう。関係が近しいと相手の嫌なところも目についてしまいますが、希薄だと気づかない。よって、問題も起きにくくなるんです。

そもそも、パートナーの親と仲よくしなければいけない、なんてルールはないはず。そう感じてしまうのは、自分自身の固定観念が原因ではないでしょうか? 彼の家族によく思われたい!と感じるから、うまくいかなかったときのショックも大きい。現在は家族やパートナーシップのあり方も多様化していますし、同僚や上司との関係同様、合わないのだから仕方ない!と気楽にとらえてみると、自然と、彼ママを見る目も関係も改善されるかもしれませんよ。

大野萌子さん

公認心理師

大野萌子さん


日本メンタルアップ支援機構代表理事。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑®』(サンマーク出版)がある。

イラスト/五月女ケイ子 構成・原文/中西彩乃 ※BAILA2023年12月号掲載

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