仕事もプライベートも自分らしく過ごす“言葉のプロ”たちは、どんなふうに「NO」を伝えている? 今回は三宅香帆さんに、相手に余計な期待を持たせず、自分の負担にもならない「迅速かつシンプル」な断り方のコツを教えてもらいました。

文芸評論家
三宅香帆さん
みやけ かほ●1994年生まれ。BAILAにて本の連載を担当。『推したちとどう生きるか』(新潮社)や『「夫婦」不在社会』(講談社)など著書多数。
次の4つのシーンでどう断る? 三宅さんの返答例
1.担当している大事な営業先から個人的に飲みの誘いが。
「出張が入っているため、今回は遠慮させていただきます」
やむを得ない事情を理由にすれば、相手もすんなり受け止めてくれる。
2.帰宅直前に仲のいい先輩から明日までの急な資料作成依頼チャットが!
「今日中に仕上げるのは難しそうです。お受けしても、完成は来週になってしまいます」
実現可能な代替案を示し、相手に判断を委ねると角が立ちにくい。
3.恋人のノンデリ姉からランチのお誘いが
「その日は仕事/趣味の予定が入っていて、ごめんなさい。また誘ってください!」
普段から予定が詰まりやすいことを伝えれば、波風を立てずに距離を取れる。
4.学生時代の友人との女子会にパートナーを連れてきたいとの連絡が。
「ごめん! 急な仕事が入ってしまい、参加できなくなってしまいました」
本音ではなく仕事を理由に断れば、相手との関係性を壊さないでいられる。
迅速かつシンプルに断るのが吉
私は断ることが得意なタイプではなく、どちらかというと苦手意識があります。でも、断られる側になったときの自分を振り返ってみると、意外とその出来事は記憶に残っていないものですし、それで相手を嫌いになったこともないので、“きっと相手も同じ”と考えて、断ることに向き合うようにしています。そんな私が断る際に大切にしているのは、必要以上に申し訳なさそうにしないこと。もちろん感謝やお詫びの気持ちは伝えますが、言い訳を重ねるのではなく、“今回はスケジュールの都合で難しいです”とシンプルに事実を伝えるようにしています。そのほうが、かえって相手にも余計な気づかいをさせずにすむ気がします。また、仕事でもプライベートでも、誘ってくださった方が次の予定を立てたり、別の方に声をかけたりしやすいように、できるだけ早く返事をすることも心がけています。その上で、Q1のようなケースでは、出張や先約など、どうしても外せない予定を理由にお断りします。もし個人的な好意を感じるお誘いであれば、“家族との予定があって”と伝え、今後も同じようなお誘いが続かないように、しっかりと線を引きますね。Q2は、自分の状況を伝えた上で、いつなら対応できるかを具体的に提示するといいと思います。Q3の場合は、多忙な印象を相手に持ってもらえるような断り方をすることで、その後のお誘いも減っていいと思います。Q4については、パートナーを連れてきたいという相手の事情や気持ちは受け止めつつも、自分が無理をして合わせる必要はないので、仕事などを理由に、相手を否定しない形でお断りするのがいいと思います。

BAILA編集部
30代の働く女性のためのメディア「BAILA」。ファッションを中心にメイク、ライフスタイルなど素敵な情報をWEBサイトで日々発信。プリント版は毎月28日頃発売。
取材・原文/海渡理恵 ※BAILA2026年10月号掲載




















































