タイ・チェンマイ発、4人組バンドYONLAPAのEP『Velvet Petals』をレビュー【音楽流行キーワード ワールドツアーの隆盛】

かつてはニッチだったアジアの音楽も、近年ではメインストリームの一角を担うように。その勢いはとどまるところを知らず、文化的・歴史的・言語的に多様で複雑なアジアの音楽シーンは年々熱を帯びている。中でも今注目なのが、タイのインディーシーンだ。とりわけ、タイ第二の都市チェンマイを拠点に活動する4人組バンド、YONLAPAは、ドリーミーなサウンドで支持を集めており、今年8月には『FUJI ROCK FESTIVAL ’25』に初出演を果たした。そんなバンドの最新EPの中で必聴は、「Little Faster」。安らぎの場所を願う切ない歌詞となっているが、その浮遊感のあるサウンドと、ヴォーカルNoi Naaの空気を含んだ可憐な歌声が、私たちの心の拠り所となってくれる。

SSWとして活動していたヴォーカル・Noi Naaを中心に、2018年に結成。2019年発表の「Let Me Go」で一躍注目を集める。

SINGLE
『gimme!』luvis
10/29配信
Spincoaster

今年、米・オースティンのフェス「SXSW」と「SUMMER SONIC 2025」に出演し、国内外から注目される新進気鋭のSSW、luvis。3カ月連続リリースの第2弾『gimme!』は、軽快なロック・サウンドが、解放感をもたらしてくれる。

ALBUM
『The Love Songs of Chara “Lush Life”』Chara
11/5発売　￥4950
Sony Music Labels

間もなくデビュー35周年イヤーに突入するCharaが、“恋や愛”にまつわる作品だけを集めたラブソング・ベストアルバムを発表。不朽の名曲『やさしい気持ち』や『Swallowtail Butterfly～あいのうた～』など青春の記憶がよみがえる全30曲。