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ライフイベント盛りだくさんの働く30代。管理職を目指す、目指さないは大問題⁉【キャリア女子総研所長ナカガワ コラム】

BAILAで働く女性のファッション、ライフスタイルを見つめ続けて15年。BAILAキャリア女子総研所長ナカガワが、その知見とリサーチを基に、令和の働く30代の今を語ります。

ライフイベント盛りだくさんの働く30代。管理職を目指す、目指さないは大問題⁉【キャリア女子総研所長ナカガワ コラム】_1

イラスト/3rdeye ●BAILA2024年1月号より転載

BAILAキャリア女子総研所長ナカガワが語る! 「管理職になる? ならない問題」

30代、社会人としてのキャリアを積んできて、その先に見えてくるのは管理職。そこを目指すのかどうか。それは女性の社会進出が後押しされている令和の今でも「ハイ、ではがんばります!」というほど話は単純ではありません。

実際にBAILAでとったアンケートでも「管理職になりたくない」という人の方が多いのです。だって、やりたいことは仕事だけではないですから。特に30代は結婚、出産、子育てといったライフイベントが重なる世代。もちろん男性が育休を取ったり、子育てを一緒にするのは当然としても、妊娠し、出産するのは女性なんですよね。そこは代われない。

BAILAのリサーチでも、管理職を目指すことについて、「出産後に復職するだけでも精一杯」「キャリアと家庭のバランスを取れるだろうか。管理職の責任を全うできるだろうか」という声が聞かれました。

私は現在、編集長という役職でいわば管理職なのですが、大変かと言われればそりゃ大変です(笑)。だから、今のBAILA読者世代の人たちに諸手を上げて「管理職を目指してがんばろう!」とは言えません。働き方はそれぞれでいい。出産するしないはもちろん、子育てとどう関わりたいかも、人それぞれです。私はふたりの子どもを育てていますが、自分や夫以外の手を借りることにまったく抵抗がありませんでした。一方で、自分、もしくは夫婦で、子どもを育てたいという人もいます。正解はないのです。

30代の読者の声を聞き「なるほど」と思ったのは「管理職を希望しない=チャレンジ精神がない、やる気がない」ではない、ということ。にもかかわらず、そのように判断する上司が多いのが残念、という声もありました。管理職を目指していなくても仕事に真摯に向き合って、人生の大切な一部と考えている人はたくさんいます。

ただ、管理職になって初めて見える景色があるのも事実。自分が属する組織の解像度がぐんと上がるし、裁量があるというのはやりがいにもつながります。理想論ではありますが、自分の大切に思うものを大切にしながら働けて、それをお互いに尊重できる社会であってほしいと願います。

「管理職はこうでなきゃ」というカタチはもはやないはず。政府の掲げる女性役員比率19%という目標が、絵にかいた餅にならないためにも、今の30代が自分の状況に合わせた「新しいリーダー像」を作り、しなやかに働けたら素敵ですね。

ナカガワ

BAILA編集長兼BAILAキャリア女子総研所長

ナカガワ


1997年に入社。「MORE」、「SPUR」を経て2010年より「BAILA」編集部に在籍。30代の働く女性をエンパワメントし、心躍るファッション、ライフスタイルを提案し続けてきた。2023年より「BAILA」編集長。2024年10月よりブランド統括/編集。BAILAキャリア女子総研所長として令和の働く30代のライフスタイルを日々探究。プライベートでは二児の母。

BAILAが取材! 働く30歳の「管理職になる? ならない問題」

「将来、管理職になりたくない」人は67.7%

BAILA編集部リサーチ 管理職についての意識調査結果 グラフ

回答者117名。2024年9月27日~9月30日実施 ●BAILA2024年1月号より転載

管理職になるかどうか、不安に感じている人が多いのは「仕事と育児とのバランス」

ライフイベント盛りだくさんの働く30代。管理職を目指す、目指さないは大問題⁉【キャリア女子総研所長ナカガワ コラム】_3

回答者117名。2024年9月27日~9月30日実施 ●BAILA2024年1月号より転載

政府は2023年に「女性役員比率19%の目標」を発表

ライフイベント盛りだくさんの働く30代。管理職を目指す、目指さないは大問題⁉【キャリア女子総研所長ナカガワ コラム】_4

イラスト/3rdeye ●BAILA2024年1月号より転載

パーソル総合研究所 小林祐児さんの解説
「これは政府が2023年に発表した目標。男女共同参画局が公表した2022年時点のデータによると、女性役員比率の平均は、日本以外のG7加盟国の38.8%に対して、日本のプライム上場企業は11.4%でした。労働力としての女性の割合は増えている一方で、役員および管理職がなかなか増えない原因は日本企業の昇進構造にあります。総合職の社員を平等に選抜するため時間がかかり、管理職になる平均年齢は他国と比べて10年ほど高い。女性にとっては出産して未就学児を育てる年齢も選抜期間に含まれるため、管理職になることを早々にあきらめてしまう人がとても多いんです」

記事が続きます

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