良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから! ビジネスシーンでの「NGなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第12回は、謝罪時の「すみません」。
miya227/shutterstock
■謝罪時に「すみません」がNGなのはなぜ?
オフィシャルな場面で目上の人に対してお詫びをする際、「すみません」「ごめんなさい」といった軽い言葉で謝るのは、失礼にあたります。
たとえば、ビジネスの会議に30分も遅刻してきた人が、「遅れてすみません。ごめんなさい」と入ってきたら、周りから冷たい目で見られるでしょう。気心の知れた友だちに謝罪するなら別ですが、仕事でミスや失敗をしたときに使う言葉ではありません。
また、ことあるごとに「すみません」を連発して悪びれない人に対しては、「本当は何も反省していないんだろうな」と感じてしまうものです。
■言いかえるならこれ!
謝罪時に「すみません」はNG。
では言いかえるなら何て言う?
↓↓↓
「申し訳ございません」
が正しい!
こちらがオフィシャルな言い回しです。
■さらに上手に使うには?
ミスや失敗をしたときほど、「どういう対応をするのだろう?」と周りも気にするので、対応が試されます。
そういう意味では「チャンス」でもあるので、適度な距離感、適切な言葉で、誠実かつ丁寧にお詫びをすることを心がけるようにしてください。
「申し訳ございません」という言葉には、「弁解や言い訳のしようがないほどすまないと思っている」という意味があります。
謝罪の仕方次第で、好かれもするし、嫌われもします。真摯な姿勢を見せることが大切です。
■引用したのはこちら
公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。
取材・文/佐久間知子