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心に残った恋愛小説『レインツリーの国』#読書部

こんにちは!

バイラーズのヤマダです。

皆さんはひとり時間や移動時間は何をして過ごすことが多いですか?

私はなるべく本を読むようにしています。

今日は今まで読んだ本の中で、心に残った恋愛小説を紹介したいと思います☺︎

有川浩著「レインツリーの国」

有川浩著「レインツリーの国」

出版社:新潮社
著者:有川 浩
定価:400円(税別/文庫版)

今回紹介させていただくのが有川浩さんの「レインツリーの国」です。
2015年には映画化もされているので観たことある方や知っている方も多いかもしれません。

あらすじ

"忘れられない本" をきっかけに始まる「伸」と「ひとみ」によるメール交換。
顔も知らぬまま、似たような感性を持ちながらも異なる感想を持つお互いに次第に好意を抱いていきます。

伸が "会いたい" と思うのに時間はかかりませんでしたが、ひとみがなかなか首を縦に振りません。
実際に会うことを拒む彼女には、ある理由がありました。

感想

一言でいうと健聴者と難聴者の恋の物語です。

ひとみと伸の初デートパートでコミュニケーションの難しさを感じ、お互いに歩み寄っているパートではコミュニケーションの尊さを感じました。

今回、心に残った"恋愛小説"として紹介させていただいてますが、小説に形を変えた "コミュニケーションの教科書" といっても過言ではないかもしれません。

障がいといえばわかりやすい条件の違いですが、健常者でも同じ過去を持つ方はいません。人の数だけ考え方が異なることを教えてもらいました。

余談

レインツリーの国(文庫版)


過去に新幹線の指定席で窓側を取っていたにもかかわらず、他の方が座っていたことがありました。

声をかけても無反応。少しムッとしながらも肩を軽くたたくと、ご自身の席が通路側だということに気づいてくれました。

その時 “ごめんなさい” という口の動きと手話を見て、初めてそこで第一言語が手話の方なんだと気づき、ムッとした器の小さい自分に恥ずかしさと自分の視野の狭さを感じたのを思い出しました。

聴覚に障がいを持つ方がいることは知っていても、なかなか実生活で想起する機会はありません。

そんな情けない記憶を思い出させてくれるとともに障がい者でも健常者でもいろんな人がいることを改めて教えてくれる「レインツリーの国」。

文庫版だと250ページ程度でサクッと読めちゃうので、これを機に興味を持っていただいた方は就寝前や移動のお供にいかがでしょうか?

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