30代・40代の不妊治療のお悩みや疑問に医師が回答! 今回は不妊治療のクリニック選びについて聞きました。
Q:不妊治療を考えていますが、クリニック選びのポイントは?
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30代&40代女性の「リアルな妊活・不妊治療悩み&疑問」!
・「評判のいい不妊治療クリニックの口コミを片っ端から読み漁って、どこにしようか悩み中。気になっている有名クリニックは、片道50分。近所の婦人科でも不妊治療をやっているようなので、まずはそっちに行ったほうがいいですか?」
・「職場の不妊治療経験者たちに話を聞くと、かかる費用もクリニックによってけっこう違うらしく、どこで治療すべきか悩んでます。治療が長引いたときのために安いところにすべき? 40代なら費用が高くても人気のあるところにすべき?」
医師が回答!
神戸大学文学部心理学科、兵庫医科大学卒業
兵庫医科大学、西宮市立中央市民病院、パルモア病院を経て医療法人オーク会へ。
エジンバラ大学で未成熟卵の培養法などを学んだ技術と自らの不妊体験を生かし、診療にあたる。また、早くから不妊と肥満の関係性に着目し、2ヶ月で14kgの減量に成功した患者様の排卵障害が改善したことから、ダイエット・プログラムを発案。国内外の学会発表多数あり。
【ANSWER】物理的、費用、相性の3つで選ぶのがオススメ
1:物理的条件
「まずは通いやすさ。たとえば採卵の周期の場合、女性は1周期約27日間に3〜4回は通院することに。検査のたびに通院することを考えると、時間がかかるのはしんどいもの。自宅や職場から近いクリニックが望ましいと言えるでしょう」
2:費用
「保険診療がスタートしたとはいえ、自由診療の費用はクリニックによって異なるもの。保険診療以外で受けられる治療も内容はさまざま。治療内容や実績、費用を確認し、ご自身の治療方針や予算と合致する、納得できるクリニックを選ぶようにしましょう」
3:相性
「不妊治療を行っているクリニックは、悪いところを見つけて治療したら終わりではなく、患者さんとともに伴走するのが仕事。メンタル面にも寄り添うわけですから、患者さん側が『相性がよい』と感じるクリニックを選ぶことも大切です」
自宅から通いやすいクリニックの中から、予算、相性を吟味して選んで。
取材・文/櫻木えみ