投資知識ほぼゼロの状態から、金融機関を決めてNISA口座を開設し、商品を購入して、新NISAに備えるまでの全ステップを、ファイナンシャルプランナー高山一恵さんの金言・アドバイス入りで完全中継! 口座開設をしたら、投資をする金額決めを。
【STEP2】いくら投資するか金額を決める!
ふるさと納税すらやろうやろうと早5年…
編集T
基本ケチなのに、めんどくさがり。投資への関心は低かったが、NISAを実際にやっている人の収支を見て一念発起!
ファイナンシャル プランナー
高山一恵さん
生活費を投資するのはNG!投資する前に、最低でも6カ月分の生活費の現金の確保を
日常生活資金をはじめ、災害や病気、失業といった予期せぬ事態に備えるお金は、必要になった場合すぐに引き出さなければならないため、普通預金や現金のかたちで、持っておくことが大切。
【キホンのキ】投資の格言に「命金に手をつけるな」という言葉が!
この格言の意味は、日々の生活費まで投資してしまうと、お金が減ったときに生活が立ちゆかなくなるということ。投資はお金が増えることがある一方、減ることもあり、元本保証はありません。損しても困らないような余裕資金で投資すべきという教訓です。余裕資金とは、生活やライフイベントに当面使う予定のないお金を指します。
手取り収入の2割を貯金できるのが理想。2割のなかでどれだけ投資に回すかを考えて
2割のなかでの投資と貯金の割合は、ライフスタイルによっても異なります。最初は少額でも経験すると投資の感覚を養えるので、慣れてきたら徐々に投資金額を増やすかたちでもいいですね。
Q.貯金したほうがいい目的と、投資で賄いたい目的の見分け方は?
A.3~5年以内に必要なお金は元本割れしない貯金で
「結婚、子育て、住宅購入、老後などの目的というより、そのお金が何年先に必要か、何年で準備するかがポイントに。たとえば、子どもの高校の学費を準備する場合、出産直後なら必要なのは15年後で運用期間が長期のため投資でもOK。子どもが中1ならば3年後に必要なので、元本割れリスクのない貯金がおすすめです」
【キホンのキ】金融庁の資産運用シミュレーションを参考に投資の目標を立てよう!
金融庁のホームページにある「資産運用シミュレーション」では、毎月の積立額・想定利回り・積立期間の3項目を入力することで、将来の最終的な積立金額を計算することができます。自分の投資金額や投資期間を入れて、ぜひ計算してみて。下のグラフでは、毎月3万円を年3%の収益が期待される低リスク商品に30年投資した場合、元本1080万円に運用収益668万円を加えて1748万円に。
[毎月3万円で3%の利回りで30年運用すると]
※税金・手数料は考慮しておりません。1万円以下は切り捨てて表示しています
※上記はあくまでシミュレーションであり、将来の運用成果を予測し、保証するものではありません
出典:資産運用シミュレーション 金融庁
イラスト/サレンダー橋本 取材・原文/佐久間知子 ※BAILA2023年11月号掲載