美味しいものを食べたり、旅に出たりすることがいちばんの気分転換。そんな働く30代も多いだろう。自分のために「ちょっとした贅沢」をすることは、日常のストレス発散と明日からのやる気の向上にぴったり。その贅沢のひとつに、「必需品ではないけれど、ちょっといいものを買う」という選択肢はいかがだろうか? 国内旅行1回分くらいの値段で、名品ブランドのスモールレザーグッズをコレクション。なかでもおすすめは、可愛くて、意外に使えるバッグの中の相棒「ジップコインケース」だ。
ストロベリーのキーチェーンつきコインケース。遊び心あふれるモチーフに繊細な刺繍が施されて。コインケース(W11.5cm×D15cm)¥43.000/グッチ ジャパン(グッチ)
思わず笑みのこぼれるモチーフ、あるいはブランドの”らしさ”あふれるロゴ、あざやかなカラー。どれも30代になると、あからさまに目立つものはちょっと持つのに気後れしてしまう。その点、手のひらに収まるジップポーチ&ケースは、ボリューム的にも、毎日使いにも最適。可愛いフルーツやアニマルのモチーフでも、ラグジュアリーな作りの良さは、持っているだけで他人にも自分にも一目でわかる。しかも、キャッシュレス化やバッグのミニマム化で、実はかなり使えるヤツ。旅行やグルメと違って「毎日ずっと楽しく使える」というところも合わせると、その贅沢は、きっと無駄遣いにはならないはず。
【select point】
アラウンド5万円、ジップコインケースの名品5
知っているとさらに愛着がわく、人気ブランドのヒストリー【ロエベ】
ロエベは創業1872年のスペインのブランド。ドイツ人エンリケ・ロエベ・ロスバーグが、皮革製品大国であったスペインを訪れ、革工房を開業したのが始まりだ。上質なカーフレザーを用いた革製品、特にハンドバッグが有名になり、1905年にスペイン王室御用達となる。さらに、1960年代に入ってプレタポルテラインがスタート。2013年にジョナサン・アンダーソンがクリエイティブディレクターに就任し、クラフトとアートの融合したクリエイションが脚光を浴びた。
ソフトグレインのカーフレザーを使用した、アニマルコレクションのウサギ。愛らしい尻尾もついて。コインケース(W14cm×H10cm×D7cm)¥45,000/ロエベ ジャパン(ロエベ)
ロエベの卓越したクラフトマンシップが一番現れるのは、やはり革製品だろう。最高品質のカーフをなめしたソフトグレインレザーは、しなやかさ、美しさ、そして耐久性において特別。ジョナサン・アンダーソンは職人によるクラフトを重視し、そこに革新的でアーティスティックな感性を融合させた。布のように柔らかくなめされたレザーが作る美しいドレープやノットは、「アマソナ」や「ハンモック・バッグ」をはじめとするヒットバッグに、余すところなく生かされている。最高の工芸品であり、芸術品。ロエベのレザーグッズは、まさにそんな存在だ。