冬になると足元に欠かせないタイツ。ここ最近のファッショントレンドでは、鮮やかなカラーのマットタイツや、センシュアルなシアータイツが注目されている。もちろん、30代の働く女性たちにとっては定番の黒やグレイはデイリーの必需品だろう。最近では機能的な商品も増えて品質も上がり、コスパブランドでも伝線したりすることは少ないという。しかしながら、30代、たくさんのタイツを履いてくると、上質なものとそうでないものの、質感や手触りの違いがわかってくるのでは? タイツは、その人の素足のフォルムのまま質感や陰影を美しく演出する、いわばファンデーションと同じような働きをするもの。だから、化粧品と同じように、自分に似合う価値のあるものを選ぶことが大事になってくる。
![リピートしたくなるタイツ【30代からの名品・愛されブランドのタイムレスピース Vol.42】_1](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/e2/e26e110d-6d1a-4c22-bd46-f315b4da821a.jpg)
スイスのレッグウェアブランド「フォーガル」のキャンペーンフォト。上質なタイツは、華やかなメイクアップのように、身に着ける人の魅力を引き出す。
このページでも紹介しているサスティナブルレッグウェアブランド、スウェーディッシュ ストッキングの共同創立者、リン氏によれば「ストッキングは世界でも莫大な消耗品であり、毎年20億枚のタイツが履かれて、破られて捨てられている」。彼女たちのブランドはこの事実を広め、100%リサイクルナイロンの使用など生産者側からの取り組みを積極的に行っている。消費者である私たちも、毎年「履いて破って捨てている」タイツについて、少し立ち止まって考えてみた方がいいかもしれない。いいものを、長く使うこと。繊細なアイテムだからこそ大切に、長持ちさせる。信頼できるブランドの上質なタイツに巡り合って、ロングライフなおしゃれを始めてみてはいかがだろうか。
【select point】
・上質な素材と作りのもので、使い捨てにしない。
美脚とはき心地の良さに自信、タイツの名品5
知っているとさらに愛着がわく、人気ブランドのヒストリー【フォーガル】
1921年、レオン・フォーガルによって創設されたレッグウェアブランド。スイスのチューリッヒで、ストッキングの販売と修理を手がける店を開いたのが始まりとなる。以来、最高級の素材と最新の技術を用いて、ラグジュアリーな製品を世界中に提供。2013年公開の映画『華麗なるギャツビー』で劇中に使用されたストッキングはフォーガルの商品で、1920年代の優雅で華やかなファッションに欠かせない小道具となった。
![リピートしたくなるタイツ【30代からの名品・愛されブランドのタイムレスピース Vol.42】_3](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/45/45456dcd-d510-4e48-9cdd-67943c53b91e.jpg)
フォーガルの人気定番、20デニールタイツ「CARESSE(カレス)」のカラーバリエーションより。写真の「brasil(ブラジル)」という色は、「こげ茶×黒×チャコールグレー」をかけ合わせたような色で、黒、茶、カーキ、ボルドーなど、どんな色の洋服にもしっくりくる。
身につけた人を優雅な気持ちにさせるというフォーガルのレッグウェアは、バリエーションの豊富さも魅力のひとつ。定番だけで68色、コレクションラインを含めると90色以上のカラーバリエーションを誇り、サイズ展開もXSからLXまでと、好みと体型に合うぴったりの一足が必ず見つかるはず。また、モデルや色の名に女性の名前が使われていたり、土地や果実の名前をモチーフにしたりと、ロマンティックな味つけも心憎い。女性の脚の美しさを引き出す数々のデザインは、伝統の職人技と最新かつ最高級の素材との結晶と言える。