アナウンサー、タレント、料理家、イラストレーターなど、各界で活躍する女性に、生理とのつきあい方をインタビューする連載企画。痛みのケア、リラックスするためのアイディア、栄養…穏やかに自分らしく過ごすための工夫を教えていただきました。
「news zero」のアナウンサー岩本乃蒼さん
子宮内膜症と診断されて学んだ生理について共有する大切さ
健康診断で生理痛の悩みを漏らしたことをきっかけに婦人科を受診。「それまで婦人科に行ったことがなく、生理痛で病院に行っていいんだ!とビックリ。子宮内膜症という診断を聞き、肩の荷が下りたような感覚がありました。治療のために2年ほど生理を止めて子宮を休ませていたのですが、体調不良はもちろん、経血の漏れや衣装の色を心配したり、生理用品を携帯したり……様々なストレスから解放されました。女性のキャリアにおける生理の影響を痛感したのと同時に、もっと早く相談すればよかったと後悔しました」
生理の日のマイルール
1. パートナーや家族と共有する
2. 安心できる生理用品を欠かさず携帯
3. ルールを作らない
料理家 もあいかすみさん
重度の貧血を患った経験から「生理ごはん」を発案!
「時短&節約レシピにたどり着くまでに、いろんなコンセプトに挑戦してきました。そのひとつは、私が貧血防止のために培ってきた知識を詰め込んだ、“生理ごはん”。鉄分を含む食材を使うだけでなく、鉄分の吸収をサポートするビタミンCとの食べ合わせや、体が温まることなども考慮。当時は生理をテーマにしたレシピが少なく、私と同じく貧血に悩む女性からたくさんの反響をいただきました。いずれ余裕ができたら、再開したいと思っています! スケジュールはある程度コントロールできるのですが、クライアントの希望と重なってしまった場合は、鎮痛剤を常備。体が冷えると痛みが増すため、カイロで腰とお腹を温めつつ、冷たい飲み物や生野菜を避けて、温かいスープをとるようにしています。」
生理の日のマイルール
1. 鉄分をたっぷり摂取
2. 急ぎじゃない仕事はしない
3. 体を温める
(株)Lunatomo 代表 永友絢子さん
ピルに救われた経験をもとに起業しました!
10月より正式提供が始まった、低用量ピルのオンライン診療プラットフォーム「ルナトモ」。企画から立ち上げを行った代表の永友さんは、もともと親会社であるサイバーエージェントの社員。ピルによってQOLが大きく向上した経験を広めるべく、自らプロジェクトを立ち上げた。「多忙な女性がリアルに求めるサービスを提供するためにも、自分の実体験を大切にしました。こだわりは大きく分けて二つあって、一つ目は、気軽に診察を受けられること。予約から受診まですべてオンラインで、何度受けても無料です。二つ目は、シンプルかつニュートラルな梱包デザイン。箱はポスト投函できるサイズだから、配達を待つストレスもありません」
生理の日のマイルール
1. 無理をしない
2. 動きやすい服装で外出
3. 早く寝る
イラストレーターitabamoeさん
生理中にこそ可愛い下着でテンションを上げる!
「部屋着で仕事をしているので、普段から下着でおしゃれを楽しむのが好き。生理中だからといって地味なものをはくとテンションがより下がるので、生理用の可愛い下着をたくさん集めています。生理中の楽しみができるし、トイレに行くたびに気分が華やぐんですよ。いつもはコーヒー派ですが、美味しいカフェインレスの紅茶をいれたり、リラックス効果のあるパロサント(香木)を枕元に置いて寝たり。手軽にリフレッシュできる方法を取り入れています」
生理の日のマイルール
1. つらいときは寝る
2. カフェインの摂取量を減らす
3. 気分を上げる
サッカー選手兼、経営者下山田志帆さん
吸水ショーツでプレー中のストレスが軽減!
サッカー選手として活躍する傍ら、2021年に吸水型ボクサーパンツ「オプト」を発表。吸水ショーツのおかげで、生理の不快感が軽減されたという下山田さん。解決策を見つけるためには、「まず生理が嫌い!と認め、話すことが大事」だと語る。「大学の先輩が生理の文句を言っているのを見て、初めて、話していいんだ!と知って。相談できるようになると、タンポンやピルなどの情報が入ってきました。自分の状況を話すのが恥ずかしい場合は、“女性アスリートって生理中どうしてるんだろうね?”というふうに、スポーツを介すとハードルが下がるので、おすすめです!」
生理の日のマイルール
1. 無理せず休む
2. 生理であると周囲に話す
3. しっかり食べる
タレント峯岸みなみさん
生理の情報が増えて、男性の意識の変化を実感
「アイドルという職業柄、特に男性には言ってはいけないと思っていました。だから、現在のパートナーに“今月、生理大丈夫?”と聞かれたときは、びっくりして。情報が増えたことで、男性にも生理の知識が届きやすくなったのかな、と感じています。最初は慣れずに緊張したけど、普通に話せるようになったら、安心感がすごい! “生理前でイライラしてるから”と宣言すると、自分も気が楽だし、ケンカの予防にもなるんですよ 。生理を学ぶこと、そして話すことの大切さを、日々実感しています」
生理の日のマイルール
1. 食べすぎない
2. トレーニングはゆるめに
3. デリケートゾーンケアを取り入れる
美容コラムニスト福本敦子さん
無理をしない予定管理で生理に翻弄される日々を卒業
「コスメしかり、自分に合っているやり方であることが大切。色々試した結果、自分を知ることに加え、生理のスケジュール管理がいちばん合っていました。この時期にはこういう症状が現れるという自分のクセを知り、体がしんどい時期には大切な予定を入れないなどで、生理に翻弄される日々を卒業できました」
生理の日のマイルール
1. 冷やさない
2. 自分を観察し、受け入れる
3. OFF期ととらえ、無理しない
お笑い芸人バービーさん
生理についてYouTubeに投稿
バービーさんが生理について初めて発信したのは2020年2月。「これから生理を迎える君へ『初めての生理』」と題し、ナプキンの基礎知識を伝える動画をYouTubeに投稿した。「もともとテレビで発信できない分野を攻めたいと考えていて。生理をオープンに語れない風潮が不思議だったから、試しに話してみよう!程度の気持ちでした。反響の大きさもだけど、世間の知識の乏しさにびっくり。“ナプキンの正しいつけ方を初めて知った”というコメントも多く、あらためて情報の少なさを痛感しました」
生理の日のマイルール
1. 生理グッズを忘れず携帯
2. 自家製ハーブティーを飲む
3. 全身を温める
b-monsterパフォーマーSAORIさん
運動による体質改善で日々のハッピー度が急上昇
「体質が改善されるとストレスがぐんと減る。徐々に体が引き締まることによって、自信もみなぎる。どんどん表情が明るくなっていくお客さまも多く、運動はまさにハッピーの源だと日々、実感しています!体をいたわりたい方こそ、ぜひ取り入れてほしいです」
生理の日のマイルール
1. 湯船につかる
2. 大好きなジャンクフードを解禁
3. 入念にマッサージ
モデル 益若つばささん
ミレーナのおかげで、日常生活が変わった!
通称“避妊リング”と呼ばれる「ミレーナ」を入れたことをYouTubeで報告し、大きな話題を呼んだ益若つばささん。「生理不順と肌荒れを治すためにピルを飲んでいた時期もあったのですが、副作用で太っちゃったんです。モデルという職業柄、太るのは避けたいし、不規則な生活だから飲む時間を定められないのもネックでした。その点ミレーナは、私の場合施術後に激痛がありましたが、それ以外はノーストレス。今は昔の生理5日目の量が5日ほど続くだけで、ぐっすり眠れるし、好きな服も着られるし、生理用品でバッグがパンパンになることもありません。もっと早く知りたかった!」
生理の日のマイルール
1. 体を温める
2. ホルモンバランスを整える
3. デリケートゾーンをケアする
apart by lowrys・e/rm プレス島村優子さん
生理関連の情報が増えてより身近な話題に!
「毎日SNSをくまなくチェックしているのですが、生理や生理用品に関する情報が日に日に増えていますね。その影響か、職場でもより身近な話題になりました。フェムテックの企画案も上がっていて、男性がいる会議でも生理のリアルな悩みや体験談が飛び交っています」
生理の日のマイルール
1. 夜に予定を入れない
2. 攻めのスキンケアはお休み
3. 日中でも腹巻きをする
テレビ東京プロデューサー工藤里紗さん
会議中に月経ディスクを試して、大騒ぎに!
「当時すでに欧米諸国では月経ディスクや月経カップが販売されていて、同僚が海外ロケに行くたびに買ってきてもらったんです。今でも忘れられないのが、月経ディスクを試したときのこと。実際に使ってみないと、視聴者にきちんと伝えられないので!会議中に“今から入れてくる!”と宣言してトイレに向かったものの、入れられずにギャーギャー騒いだ挙げ句、後輩から“危ないんで、もうやめてください!気持ちは充分伝わりました!”と止められました(笑)。最近は月経カップがかなり改良されたと聞き、何度か試しましたが、残念ながら私はうまく使いこなせず。収録日は、ズレにくい『ソフィ』のSPORTSシリーズのナプキンとタンポンのダブル使いが定番です」
生理の日のマイルール
1. 甘いものを解禁
2. 話せる相手にはあえて伝える
3. 積極的に楽をする