『バチェラー・ジャパン』に出演し、4代目バチェラーを務めた実業家の黄皓(こうこう)さんの連載。
恋愛・結婚に仕事が関係しがちなBAILA世代。アンケートをもとにしたリアルなお悩み相談と、それに対する黄皓さんの回答をお届けします。
今回は、「パートナーとどれだけ愚痴や悩みを共有するか」について一緒に考えていただきました。
【今回のお悩み】パートナーと愚痴や悩みをどのくらい共有している?
パートナーとはお互いの気持ちをできるだけ共有したいけれど、それがちょっぴりネガティブな愚痴や相談ごとだと「相手にどう思われるだろう?」と口にするのを避けてしまうことも。積もりに積もったモヤモヤが爆発しないうちに……上手に相手に吐き出すコツや、パートナーの気持ちをスムーズに引き出す方法を黄皓さんと考えます。
CASE1
「彼は、悩みや愚痴を私に話したくないタイプのようですが、気持ちが落ち込んでいるときに態度に出やすくメンヘラぎみに。それなら、思っていることを話してほしい!」(33歳・金融業)
黄皓’s ANSWER1 サポートの方法は、「話を聞くこと」以外にもあるはず
態度に出てしまうのであれば思いを言ってほしいし、気持ちを伝えてくれないのであれば態度にも出さないでほしいですよね。でも、彼が「悩んでいる姿を見せたくない」とかっこつけてしまう気持ちもわかります!
僕も、仕事での悩みを自分以外の人に話していいのか葛藤しつつも、「察してほしい」とちぐはぐな気持ちになるときがありますから(笑)。
あなたに心配をかけたくないという気持ちもあると思いますが、気持ちが表情や態度に表れてしまっているのであれば、それは彼の見栄かもしれません。その場合は、無理に何を思っているかを探っても意地を張って黙り続けてしまうものです。
情けないお願いですが、あなたには「気分が落ち込んでいること、わかっているよ!」ということを話を聞くこと以外の行動で伝えてほしいんです! たとえば、ちょっと高めのアイスを一緒に食べたり、彼にコーヒーを淹れてあげたり……日常の延長でできることで構いません。
一緒に楽しい時間やリラックスできる時間を過ごすことで、もしかしたら彼もあなたに弱みを見せてくれるかもしれませんし、見栄が邪魔して相談はできなくても「あなたの前ではポジティブにいたい」と思ってくれるかも。
彼側に合わせてもらう形ですみませんが、かっこつけたい男の気持ちを受け入れてくれたら助かります!!
CASE2
「彼に仕事の相談や愚痴を言うと、いつも『だったら辞めたら?』という結論に。確かに正論ではあるけれど、私は共感し寄り添ってほしいだけなんです……」(32歳・飲食業)
黄皓’s ANSWER2 ただただ話を聞いてほしいということを直球に伝えてみて
これもあるあるのお悩みですよね! 彼には「正論が必ずしも正しいわけではない」と、今すぐ伝えたいくらいです! ……とはいえ、僕も以前は相談されたらアドバイスをしてしまうタイプでした。
しかし相談する側も「アドバイスが欲しい人」「ただ気持ちを吐き出したい人」など、タイプが分かれると知り、そこからは相手に合わせて反応するように。
過去の僕みたいなタイプには解決法が二つあります。
一つは、彼に相談しないこと(笑)。あなたの周りには、もっと共感力が高くて気持ちに寄り添ってくれる人がいるはず。相談する側も、「聞く力」がある人を選んでもいいと思うんです。
僕にも「話をしていると気持ちがスッキリするな!」という寄り添い型の友人が何人かいます! 彼らは本当にすごくて、会話を振り返ってみると僕の言っている言葉を「そうだよね〜」「わかるわかる、〇〇ってことだよね〜」とオウム返ししているだけなのに、話し終わった後には「また頑張ろう!」って思えているんです。
彼に話してストレスが溜まるくらいだったら、こういった手段が一番の解決法だと思います。
ただ、身近な人に気持ちを理解してほしいというジレンマも充分わかるので、その場合は二つめ。彼に「今から愚痴っちゃうけど、ただ聞いてほしいだけなの」と正直に伝えてしまうことです。
僕もそうでしたが、彼は、あなたが自分にアドバイスをしてほしくて相談していると思い込んでいるのではないでしょうか? 自分が相談するときにアドバイスを求めるタイプだと、相手にも同じようなことをしたいと思ってしまいがちです。“そもそも”の部分をハッキリさせることで意外と簡単に解決することがあるので、試してみてくださいね!
CASE3
「お給料は今より下がるけど、以前から挑戦したかった業界に転職したい。論理的で合理的な彼に応援してもらうにはどのように伝えるのがいいですか?」(35歳・不動産業)
黄皓’s ANSWER3 彼がいつも淡々と伝えてくれるように、あなたも冷静に報告しちゃえばOK
僕も仕事の際はなるべく端的に話をするようにしていますが、話す側のときも聞く側のときも意識しているのは「報告」「連絡」「相談」どの話なのかを最初に明確にすること。
聞く側のときも、事前にどの話かがわかっているだけで頭に入ってきやすいんです。
「CASE2」でお伝えした「自分が思っていることは相手も同じだと勘違いしやすい」という話と似ていますが、論理的で合理的な彼に伝えるなら、こちらも彼がいつも話してくれるように伝えれば理解してもらいやすいのではないでしょうか?
転職など、自分の思いや理想が強い話だと、「〇〇がやりたいから挑戦してみたいと思ったんだけどどう思う?」など感情から話してしまいがち。
すでにあなたの中で転職への気持ちが固まっているのであれば、「報告したいんだけど、転職することに決めた」とこれからどんな話をするのかを伝えてしまい、次に収入が低くなっても生活に支障がないことや、二人の将来をしっかり考えていることなど、想定される不安を解消させてあげる。最後に、自身の気持ちの変化などを伝え決意をアピールするのがいいように感じます。
あなたの中に迷いが見られたら、彼も大丈夫なのか不安になってしまうと思うんです。物事を客観的に見ることができる彼ならなおさら。
自分のスタンスを最初に明確にし、客観的事実から徐々に感情ベースの話に移行。そして極めつきは「応援してほしい!」という一言です! 自分の意思をまっすぐに伝えられた後に頼られると僕は弱いです(笑)。
彼に気持ちよく応援してもらい、あなた一人で背負いすぎないでくださいね。
撮影/田形千紘 ヘア&メイク/NADIA 取材・文/宮田彩加
1986年9月23日生まれ。「ミラーフィット株式会社」代表。
10代で中国から来日。早稲田大学を卒業後、大手商社での勤務を経て、独立・起業。オンラインフィットネスサービスを提供する会社や、サブスク型パーソナルジム・エステを運営する会社、上海を拠点に主にアパレル関係の貿易と物流の会社の3社の代表を務める。プライベートでは、『バチェラー・ジャパンシーズン4』に出演し、モデル・俳優として活躍する秋倉諒子さんと2023年3月に結婚。