良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから! ビジネスシーンでの「NGなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第13回は、「なるほど」の言いかえについて。
Pressmaster/shutterstock
■「なるほど」を連呼するのがNGなのはなぜ?
相づち代わりに、「なるほど、なるほど」「なるほどですね」と返事をしているビジネスパーソンをよく目にします。
しかし、「便利な返事」として使われているこの言葉は、何度も言うと、上の空で他人事のように聞こえます。
相手の話に何でもかんでも「なるほど」と言ってしまう人の口癖は、なかなか直らないもの。意識して言いかえる努力をしましょう。
■言いかえるならこれ!
相づち代わりに「なるほど」を連呼するのはNG。
では言いかえるなら何て言う?
↓↓↓
「そうなんですね」
「今の話、よくわかりました」
が正しい!
■同じように間違いやすい表現は?
「そうなんですね」と似た表現に、「そうですか」があります。しかし、「そうなんですね」の語尾の「ね」が確認を表す言葉なのに対し、「そうですか」の「か」はともすると疑問の意にもとられかねません。関心がなくて、ちゃんと話を聞いてくれていないと思われてしまうこともあります。
会話は「共感」が大事ですから、「そうですか」は単独で使わず、「そうですか。今回のプロジェクトでそんなに大変なことがあったんですね」と、相手の伝えたいことをセットにして使うといいですね。
■引用したのはこちら
公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。
取材・文/佐久間知子