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3月8日は国際女性デー!オスカー候補作&最新映画と女性の人権について【今祥枝の考える映画vol.36】

長年にわたり映画・海外ドラマの最先端を取材&執筆している今祥枝(いま・さちえ)さん。ハリウッドの大作からミニシアター系まで、劇場公開・配信を問わず、“気づき”につながる作品を月1回ご紹介します。第36回は、3月2日(現地時間)に開催された第97回アカデミー賞をにぎわせた最新映画の中から、3月8日の「国際女性デー」にちなんで女性の人権について考えてみたい4作品を紹介します。

映画 ANORA アノーラ 主人公アノーラと新興財閥の息子で恋人イヴァンの写真

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』『レッド・ロケット』のショーン・ベイカー監督による快作『ANORA アノーラ』は、第77回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞、第97回アカデミー賞では作品、監督、主演女優、助演男優、脚本、編集と6部門にノミネートされ、助演男優賞を除く5部門で最多受賞を果たした。

読者の皆さま、こんにちは。

最新のエンターテインメント作品を紹介しつつ、そこから読み取れる女性に関する問題意識や社会問題に焦点を当て、ゆるりと語っていくこの連載。第36回は、第97回アカデミー賞をにぎわせた『聖なるイチジクの種』『ANORA アノーラ』『ウィキッド ふたりの魔女』『エミリア・ペレス』の4本を通して、女性を取り巻く社会のあり方について考えてみたいと思います。

目次

  1. 映画『聖なるイチジクの種』公開中
  2. 映画『ANORA アノーラ』公開中
  3. 映画『ウィキッド ふたりの魔女』3月7日公開
  4. 映画『エミリア・ペレス』3月28日公開

映画『聖なるイチジクの種』公開中

時代の変化の中で、家父長制のひずみが最悪の形で露見し暴走する

母国イランでは自作映画が政府を批判したとして複数の有罪判決を受け、自国を脱出したモハマド・ラスロフ監督。命懸けで世に送り出した本作は、2022年にヒジャーブの着用をめぐる一人のクルド人女性の不審死をきっかけに起きた抗議運動を背景に、実際の映像も盛り込みながらある家族が崩壊していく過程を描きます。

映画 聖なるイチジクの種 予審判事の父親と娘たちの写真

第70回ベルリン映画祭で金熊賞を受賞した映画『悪は存在せず』などで国際的に高く評価されながらも、母国イランでは自作で政府を批判したとして有罪判決を受けたモハマド・ラスロフ監督による衝撃作『聖なるイチジクの種』。第77回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞、第97回アカデミー賞では国際長編映画賞候補に。

テヘランで妻ナジメ(ソヘイラ・ゴレスターニ)と二人の娘、レズワン(マフサ・ロスタミ)とサナ(セターレ・マレキ)と暮らす一家の主人イマン(ミシャク・ザラ)は、長年の献身的な仕事ぶりが評価されて念願の予審判事に昇進します。しかし喜んだのも束の間、その実は反政府デモ逮捕者に不当な刑罰を下すという"汚れ役"を押し付けられたのです。報復の危険があるため護身用の銃が国から支給されますが、ある日その銃が消えたことからイマンは家族を疑うようになり、家族間の緊張感が急速に高まっていきます。

映画は、冒頭のごく一般的な幸せな家族の姿からは想像もつかないような、衝撃的な展開をたどります。

最も驚かされるのは、もともとイマンは責任感があり家族を愛し、どちらかといえばリベラルな考えを持っていたのに、ひとたび国家に目をつけられてしまうような事態(銃の紛失)に陥ると、人が変わったように妻と娘たちを糾弾し、高圧的な態度で家族を追い詰めていく姿です。社会の変革を求める、政府への抗議運動のデモに娘たちが参加していたことも、イマンの疑心暗鬼を加速させます。

本来なら家族を守るよき父親であったはずなのに、家族の身の安全よりも国家への忠誠心、あるいは恐怖の方が勝ってしまうというイマンの姿に打ちのめされる観客も多いでしょう。

アジアでも根強く蔓延る家父長制が問題として語られる機会は増えています。本作はイランという国家特有の事情があるにせよ、ベースにこのような思想がこびりついている社会において、家族や女性、子どもを自分の所有物として扱うことで起きてしまう悲劇は、当人に自覚のあるなしにかかわらず容易に起こり得ると想像できます。

本作を語るうえで、当然ながらイランという国家の社会的背景や文化を抜きには語れません。同時に、これは遠い国の、まったく異なる文化を持つ人々の話だと言い切ることもできないでしょう。日本でも女性にとってマイナスであると考えられる社会通念や伝統的な価値観は、平時には見えてこないけれど、平和が脅かされる事態や家族に何か重大なことが起きたとき、思いもよらぬ形で露わになるかもしれないのです。

映画 聖なるイチジクの種 家族会議を開くイマンと祭妻子たちの写真

紛失した銃をめぐり、家族会議を開くイマンと妻ナジメ、レズワンとサナの姉妹。国家への恐怖からイマンの家族に対する疑心暗鬼は、常軌を逸した暴力へとイマンを駆り立てていく。

映画 聖なるイチジクの種 緊迫した状態にある父イマンと娘レズワンの写真

家を離れて人気のない場所に監禁される妻と姉妹たち。「父親=男性には絶対服従」という、長年染みついた女性たちの固定観念に、母娘3人は抗うことができるのか?

『聖なるイチジクの種』作品情報

映画 聖なるイチジクの種 日本版ポスターの写真
記事が続きます

『聖なるイチジクの種』絶賛公開中!

監督・脚本:モハマド・ラスロフ
出演:ミシャク・ザラ、ソヘイラ・ゴレスターニ、マフサ・ロスタミ、セターレ・マレキほか
配給:ギャガ
Films Boutique

『聖なるイチジクの種』の公式サイトはこちら

映画『ANORA アノーラ』公開中

若く魅力的で向こう見ずなセックスワーカーが、社会のステレオタイプを拒絶する

ニューヨークを舞台に、ロシア系アメリカ人のストリップダンサー、アノーラ(マイキー・マディソン)とロシアの新興財閥の息子イヴァン(マーク・エイデルシュテイン)の恋の顛末を描く現代のアンチ・シンデレラストーリー。職場のクラブで羽振りのいいロシア人青年イヴァンと出会ったアニーことアノーラは、祖母の影響でロシア語が少し理解できることをきっかけに、急速に意気投合します。

すっかりアニーに魅了されたイヴァンはブライトン・ビーチにある巨大な邸宅にアニーを招待し、彼が帰国するまでの1週間、1万5千ドルで”契約彼女”になることを提案。アニーは即決しますが、次第に自由奔放なイヴァンに惹かれていき、「結婚すればロシアに帰らずに済むのに」と言うと、イヴァンは衝動的にプロポーズし、24時間営業の教会へ駆け込むのでした。

映画 ANORA アノーラ 富豪の息子イヴァンとストリップダンサー、アノーラの写真

セックスワーカーのアノーラ(マイキー・マディソン)とロシアの富豪の息子イヴァン(マーク・エデルシュテイン)の恋のゆくえは、予想外の展開に……。

セックスシーンも多いとはいえ、明朗快活なアニーのキャラクターと全体的にアップテンポなコメディ調でさくさくと話が進むので、序盤からわりと気軽にぶっとんだ話として楽しめるのですが、アニーの真の魅力はここからが本番です。

アニーとイヴァンのいわゆる”身分違いの恋”は、一般的に考えて、誰がどう見てもうまくいくとは思えませんよね? イヴァンは悪い人間ではないのでしょうが責任感がなく甘やかされた御曹司で、個人的には親が乗り込んでくればきっと手のひら返しをするはずとずっと思いながら映画を観ていました。同性だからというわけではないけれど、同情してしまうのはうっかり本気で恋をしてしまったアニーです。夢を見るのは悪いことではないけれど、現実はそう甘くはないはず。

しかし、このアニーのすごいところは自分が軽んじられ、ばかにされることに対して、文字どおり全身全霊で徹底抗戦することです。そして、そんなアニーを「一人の人間」として扱うのが、イヴァンの父親に雇われた見張り役の一人、イゴール(ユーリー・ボリソフ)です。

生き方や職業によって、どんな女性も差別されないというのは大前提です。それはわかっているものの、映画で描かれるアニーのようなセックスワーカーの女性に対するある種の偏見や、一般論で言えば「正しくない生き方」に対して、私自身が映画を観ながらどこかで自分の中のステレオタイプを意識させられる瞬間も。他人の選択に対して、いい悪いをジャッジすること自体が傲慢な行為と言えるのですが。

一方で、外見や職業に惑わされることなく、アニーという人間の意志や尊厳に敬意を払い、理解を示すのがイゴールであることには興味深いものがあります。結局のところ、こういうところに人間性が出るのかもしれませんね。

ショーン・ベイカー監督は、これまでにも『タンジェリン』や『レッド・ロケット』などセックスワーカーや性産業に従事する人々の姿を見つめ、描いてきました。『ANORA アノーラ』もそうですが、映画として抜群に面白いので、するっと楽しく観てしまうのですが、だからこそ社会派の重厚な作品でつきつけられる「現実」よりも、はるかに自分が主人公についてどう感じるのかに対して嘘偽りなく向き合うことができるのではないかと思うのです。

セックスワーカーであることやその延長として契約彼女を引き受けることは、金銭を介しての対等な関係です。アニーの職業の場合、仕事中は女性が男性にいわば従属的な存在ですが、それは女性の人権上の前提ではありません。もっとも、一人の人間としてアニー自身もまた成長して、他者に幸せを与えてもらうことに依存する考え方や生き方を見つめ直す必要があります。しかし、それはアニーの生い立ちや職業とはまた別の問題として考えるべきでしょう。

映画 ANORA アノーラ 婚約指輪を買ってもらって有頂天のアノーラの写真

イヴァンに指輪を買ってもらって大はしゃぎのアノーラは、ドラマ『ベター・シングス』で注目を集めたマイキー・マディソンの当たり役だ。ショーン・ベイカー監督に対する信頼からマディソンらはインティマシー・コーディネイターの起用はしない選択をしたことも注目を集めた。

映画 ANORA アノーラ イヴァンの父親とアノーラ、イゴールらの写真

放蕩息子イヴァンの結婚の知らせを聞き、息子の"愚行"に富豪の両親は監視役たちにイヴァンにアノーラと別れるように説得させる。アノーラは徹底してイヴァンとの愛を貫く姿勢を見せるが、肝心のイヴァンにその覚悟があるのか?

『ANORA アノーラ』作品情報

映画 ANORA アノーラ 日本版ポスターの写真

『ANORA アノーラ』絶賛公開中!

監督・脚本・編集:ショーン・ベイカー
出演:マイキー・マディソン、マーク・エイデルシュテイン、ユーリー・ボリソフ、カレン・カラグリアン、ヴァチェ・トヴマシアンほか
配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画
©2024 Focus Features LLC. All Rights Reserved.

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『ANORA アノーラ』の公式サイトはこちら

映画『ウィキッド ふたりの魔女』3月7日公開

かけがえのない友情を築いた"ふたりの魔女"の絆が、世界の危機を前に試される

『クレイジー・リッチ!』や『イン・ザ・ハイツ』のジョン・M・チュウ監督が壮大なスケールで映画化した本作は、実際にブロードウェイでミュージカルを何度も観劇した舞台版の大ファンの私でも、臨場感はそのままに映像作品ならではのビジュアルの美しさや世界観に圧倒される一大エンターテインメントです。

映画 ウィキッド ふたりの魔女 エルファバとグリンダの写真

誰もが知る『オズの魔法使い』の裏話として構成された原作を基にした、大ヒットミュージカルを2部作として映画化。孤独なエルファバをトニー賞、エミー賞、グラミー賞に輝くシンシア・エリヴォ、人気者のグリンダを世界的スーパースターのアリアナ・グランデが好演。第97回アカデミー賞10部門にノミネートされて美術賞と衣裳デザイン賞を受賞!

物語は、魔法と幻想の国オズにあるシズ大学でエルファバ(シンシア・エリヴォ)とグリンダ(アリアナ・グランデ)が、寮で偶然ルームメイトになるところから始まります。何もかもが正反対の二人は反発し合います。しかし、家族や周囲から疎まれて育った孤独なエルファバが誰よりも聡明で優しい心の持ち主であることにグリンダはいつしか気づき、エルファバもまたグリンダが本当は思いやりのある女性であることを知り、ぐっと距離が縮まっていきます。

ある日、誰もが憧れる偉大なオズの魔法使いに特別な力があることを認められたエルファバは、オズが統べるエメラルドシティへ行くことに。エルファバは親友のグリンダとともに希望に胸を膨らませて旅立ちますが、ずっと隠され続けてきたある恐ろしいオズの秘密を知ったことから、二人の運命は大きく変わることに……。

胸を打つ楽曲に、実力派のエリヴォとグランデの圧巻の歌声や豪華なパフォーマンスの数々を見ているだけでも気持ちが華やぎますが、おとぎ話のようでいて、現実世界を写した様々なメタファーが盛り込まれた作品です。

"肌の色が緑色で生まれてきた"というだけで、周囲から疎外されてきたエルファバの孤独は人種問題やルッキズムにも通じます。後年になって”善い魔女”として知られるグリンダと、"悪い魔女"として恐れられていたとされるエルファバの真実の物語もまた、人がいかに相手を「見た目」で判断するのかという偏見を浮き彫りに。

しかし、今の時代だからこそのメッセージとして恐ろしく感じられるのは、この美しいオズという国にひたひたと足音が近づいているファシズムの脅威を読み取れることでしょう。エメラルドシティを訪れる以前から、とりわけエルファバはこの世界にいるマイノリティの立ち場にある生き物たちが排除されつつあることを肌で感じていました。その嫌な予感が目の前で明らかになったとき、エルファバは勇気ある決断をします。そして、後編へと続く物語で、二人が直面する過酷な試練に友情が試される展開に。

美しくも切ない友情の尊さ、シスターフッドを伝えると同時に、大きな敵に立ち向かい、世界を救いたいと願う者たちが手を取り合うことでしか成し遂げられないことをファンタジーとして描いているとも言えます。そこには、非常に今日的なテーマが含まれているのです。

映画 ウィキッド ふたりの魔女 エルファバと彼女が献身的に世話をする妹の写真

シズ大学に入学するためにやってきた足が不自由な妹と、妹に付き添ってやってきたエルファバ。映画の序盤の大学生活の賑やかな様子は、どこか『ハリー・ポッター』シリーズのホグワーツ魔法魔術学校を思わせる雰囲気も。大掛かりな群舞を含むミュージカルシーンも満載!

映画 ウィキッド ふたりの魔女 シズ大学の権威マダム・モリブルとオズの魔法使いの写真

天候を操るシズ大学の魔法学の権威であるマダム・モリブル(ミシェル・ヨー)と、国を統治し、最も偉大にしてい恐れられている存在のオズの魔法使い(ジェフ・ゴールドブラム)が、エルファバとグリンダの運命を大きく左右する。若手からベテランまで、脇を固めるキャストのアンサンブルも楽しい。

『ウィキッド ふたりの魔女』作品情報

映画 ウィキッド ふたりの魔女 日本版ポスターの写真

『ウィキッド ふたりの魔女』3月7日(金)より全国ロードショー!

監督:ジョン・M・チュウ
脚本:ウィニー・ホルツマン
原作:ミュージカル劇「ウィキッド」/作詞・作曲:スティーヴン・シュワルツ、脚本:ウィニー・ホルツマン
出演:シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、イーサン・スレイター、ボーウェン・ヤン、ピーター・ディンクレイジ、ミシェル・ヨー、ジェフ・ゴールドブラムほか
© Universal Studios. All Rights Reserved.

『ウィキッド ふたりの魔女』の公式サイトはこちら

映画『エミリア・ペレス』3月28日公開

トランスジェンダー女性をめぐる4人の女性たちの複雑な関係性

フランスの名匠ジャック・オーディアール監督による『エミリア・ペレス』はフランス映画ですが、舞台の多くはメキシコでセリフの多くがスペイン語(一部は英語)。近年のグローバル化が進むアカデミー賞の傾向を象徴するように、非英語作品として最多ノミネートの記録を更新しました。

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映画 エミリア・ペレス 性別適合手術を受けて新たな人生を歩むエミリアと弁護士リタの写真

第77回カンヌ国際映画祭で審査員賞とカルラ・ソフィア・ガスコン(左)、ゾーイ・サルダナ(右)、セレーナ・ゴメス、アドリアーナ・パスのメインキャストが女優賞を受賞。第97回アカデミー賞では非英語作品としては史上最多となる13ノミネートの記録を作り、助演女優賞と歌曲賞を受賞した。主演のガスコンはトランスジェンダー女性の俳優として初のアカデミー賞主演女優賞候補になった。

扱っているテーマも非常に今日的です。主人公は、世間の恐怖の対象である麻薬カルテルのリーダー、マニタス(カルラ・ソフィア・ガスコン)。弁護士リタ(ゾーイ・サルダナ)に高報酬で依頼し、男性から女性への性別適合手術を受けることに成功したマニタスは、過去を捨ててエミリア・ペレスという女性として人生を新たにスタートさせます。

エミリアが第二の人生を歩んでから数年後。イギリスで暮らすエミリアはリタの前に現れ、家族と再会したいという願いを伝えます。リタはスイスに移住していた元妻ジェシー(セレーナ・ゴメス)と子どもたちをメキシコに呼び寄せ、エミリアと一緒に暮らせるように手配するのでした。ここから物語は予想外かつ怒涛の展開へ。このあらすじを聞いただけでもチャレンジングな作品だとわかりますが、本作はさらにミュージカルの要素もあるなど、かなり実験的な意欲作です。

ビジュアル面、物語の意外性や派手な展開などに目が行きがちですが、核となるのはエミリア、リタ、ジェシー、そしてエミリアが出会うエビファニア(アドリアーナ・パス)の4人の関係性です。

4人の女性たちは、お互いに複雑な立ち場にあり、それぞれに問題や葛藤を抱えています。何らかの運命に導かれて出会った彼女たちが困難を乗り越えるうえで連帯することができるのか。それは現実社会で起きていることと同じく容易なことではないでしょう。本作は一種のファンタジーのようにも受け取れる作りですが、4人の女性たちが織りなす人間模様にはリアルな力強さが感じられるのでした。

映画 エミリア・ペレス エミリアがマニタスだった時の妻ジェシーの写真

プロデューサーも務める主演ドラマ『マーダーズ・イン・ビルディング』も賞レースの常連で、本作のジェシー役でも高評価を得て俳優のキャリアが好調のセレーナ・ゴメス。異色のミュージカル作品でもある本作からは、アカデミー賞歌曲賞にゴメスが歌う「Mi Camino」とゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコンほかが歌う「El Mal」の2曲がノミネートされ、後者が受賞を果たした。

映画 エミリア・ペレス 弁護士リタの写真

弁護士リタを演じて批評家に絶賛されているゾーイ・サルダナ。『アバター』シリーズなどで知られるが、本作ではバレエの経験を生かしたダンスや歌声も披露するなど新境地を開拓している。

『エミリア・ペレス』作品情報

映画 エミリア・ペレス 日本版ポスターの写真

『エミリア・ペレス』3月28日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー!

監督:ジャック・オーディアール
出演:ゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコン、セレーナ・ゴメス、アドリアーナ・パス、エドガー・ラミレスほか
配給:ギャガ
© 2024 PAGE 114 – WHY NOT PRODUCTIONS – PATHÉ FILMS - FRANCE 2 CINÉMA COPYRIGHT PHOTO : © Shanna Besson


『エミリア・ペレス』の公式サイトはこちら
【今祥枝の考える映画】いま大人が見たい映画をまとめてチェック!

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