ラタンやラフィア、ラッフル素材のナチュラルなかごバッグは、春夏シーズンの象徴的なアイテム。はるか昔から生活に使われ、その時の素朴さを残す素材と形も魅力のひとつで、軽やかでシンプルな薄着の季節に持ちたくなる。また思い起こすのは、70年代のジェーン・バーキンが、白いブラウスとデニムに、ラタンの円筒形のバスケットをさらりと合わせたナチュラルなスタイル。そのとき、かごバッグは、自由なファッションを楽しむ女性の象徴的なアイテムになった。
ジェーン・バーキンの藤のかごなど、70年代のボヘミアンムードをまとったバスケット。「クラシック パニエ ウィッカー&カーフスキン ミニバスケット」(W13cm×H20cm×D13cm ¥125,000/セリーヌ ジャパン(セリーヌ バイ エディ・スリマン)
そして今シーズン、各メゾンがこぞって、春夏コレクションの新作にかごバッグを発表。ちょっとしたブームを巻き起こしている。どの新作も、かごバッグ本来のナチュラルな魅力に、リッチなレザーとのトリミングや、ブランドらしいメッセージを込めたディテールを加えて、これからずっと愛していけるようなアイテムに仕上げている。上着はまだ手放せないけれど、もうまもなく春。まずは誰よりも早く、新しいかごバッグを持って出かけよう。そして、誰より長く、軽やかなそのバッグを愛し続けよう。かごバッグを手にした女性は、自由で身軽で、眩しい存在になれるから。
【select point】